骨粗鬆症の非薬物治療-食事療法編

骨粗鬆症は、骨密度の低下により骨がもろくなり骨折しやすくなる疾患です。

男女比は1:3で、40歳以上の女性に多く、1280万人の患者がいると推定されています。

骨粗鬆症の主な原因には、女性ホルモンの減少や年齢だけでなく、生活習慣が挙げられます。

骨粗鬆症の原因となる生活習慣には、運動不足、喫煙、飲酒などが挙げられます。

ほかには遺伝や甲状腺機能障害などが原因となることもあります。

骨粗鬆症の治療は、食事療法と運動療法を行ったうえで、薬物治療を行う必要があります。
この記事では食事療法について書き記します。

食事療法

骨粗鬆症の食事療法はエネルギーおよび栄養素をバランスよく摂取することが基本です。

カルシウムの推奨される摂取量

カルシウムは、骨の主成分であり、骨密度を維持するために不可欠な栄養素です。
体内のカルシウムのうち99%は骨に含まれていて、残りが血中などに含まれています。
この濃度の割合は一定で、カルシウムが足りなくなると、骨のカルシウムを使うため骨密度が低下する。
骨粗鬆症の治療のためには、800mg以上のカルシウム摂取が推奨されています。

とはいえカルシウム800mgというのがどの程度なのか、分かりづらい。

牛乳をたくさん飲めばいいのか、小魚がいいのか、分かりづらい。

そこで骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン(以下ガイドライン)ではこのようなものが記載されている。

この表で得点をつけることで、どのくらいカルシウムが摂れているか簡易的に確認することができるわけです。

骨粗鬆症ガイドラインより引用

どうでしたか?何点取れていればよいのでしょうか。

判定はこちら↓

骨粗鬆症ガイドラインより引用

骨粗鬆症に限らず、20点を超えていなかった方はカルシウムが不足していると考えられます。

20点に満たなかった方は越えられるように食生活を改善しましょう。

ただ、ここで残念なお知らせがあります。

カルシウムは吸収が悪く、カルシウムだけ摂っていても骨粗鬆症の予防になっていない可能性があります。

そこで、カルシウムが十分に吸収されるようにするためにそのほかの栄養素も必要です。

ほかの栄養素とは何か

骨粗鬆症ガイドラインではビタミンD、ビタミンK、果物や野菜、タンパク質が必要だとされています。

ビタミンDとビタミンKは、カルシウムの吸収や骨の形成にかかわっているため特に必要です。

さらに、骨形成に必要なアミノ酸を摂取するためにタンパク質が必要とされています。

摂取が推奨される食品とは

骨粗鬆症ガイドラインではそれぞれの栄養素ごとに摂取が推奨される食品が示されています。

カルシウム牛乳・乳製品、小魚、大豆・大豆製品
ビタミンD魚類、キノコ類
ビタミンK納豆、緑黄色野菜
タンパク質肉、魚、卵、豆、牛乳・乳製品など
果物や野菜
摂取が推奨される食品

摂取を避けるべき食品は?

もちろんあります。

加工食品などの、無機リンを含む食品や、カフェインには注意する必要があります。
さらに、食塩や、アルコールについても控えるべきです。

腎機能低下している人には注意しなきゃいけなさそう

タンパク質や野菜なんかはCKDの人では制限されていることが多く、必ずしも良いとは言えない場合がありそう。

骨粗鬆症ガイドラインを参考にして作成しました。

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